11日の県内は気圧の谷の影響で明け方から朝にかけて広い範囲で強い風が吹き、建物への被害が相次いだ。
最大瞬間風速は午前6時頃に山形で23.7メートル、長井で27.4メートル、午前7時台には小国で31.6メートルを記録するなど、県内4つの観測点で5月の観測史上最大を記録した。
山形市では午前6時ころ~午前7時半ごろにかけ、消防へ強風被害の通報が相次ぎ、屋根の一部がはがれたり建物の一部が崩れるなど複数の被害が確認された。
また、山形市片谷地では80代の男性が強風にあおられて転倒し足にけがをした。
強風の影響は交通機関にも及び、JR北山形駅と羽前千歳駅の間の線路では午前5時45分ごろに飛ばされたとみられるトタンが見つかった。
撤去作業のため山形新幹線や奥羽本線などで、最大で1時間15分ほどの遅れがでた。
また、最大風速が5月の観測史上最大を記録した西川町では、月山スキー場の駐車場にある仮設トイレ3基が倒れているのが見つかった。
さくらんぼテレビが県内の各消防に確認したところ、強風による建物などの被害の通報は、11日午後2時半時点で合わせて43件。