南陽市で4日発生した山林火災は現在も鎮火しておらず、現場ではヘリコプター5機を使った消火活動が続いてる。

南陽市などによると、5日正午の時点で、山林の焼失面積はおよそ50ヘクタールに上る。
5日は、山形や宮城・福島の防災ヘリと自衛隊のヘリコプター計5機が出動し、上空から消火活動を行った。

南陽市などによると、この火事でこれまでに、現場にいた70代の男性が足にやけどをして病院に運ばれたが軽傷。
山頂付近にある山小屋とトイレが全焼したが、これまでに人が住んでいる建物への被害は確認されていない。
また、現場近くに住む1世帯2人が、昨夜から親戚の家に自主避難しているという。

（付近の住民）
「ものすごい火だった、バーっと上がって。下火になればいいがおそらくならないだろう、風が吹いていないからまだいいが…」
「夜は炎がオレンジ色に見えている感じで遠くからだったが、ちょっと深刻な状況だと思って見ていた」

5日午後5時の時点で、まだ鎮火には至っていない。
5日の消火活動は午後6時半ごろで一旦終了する予定で、6日朝に再開する見通し。

そして南陽市は5日午後6時30分、市内の宮内地区と中川地区の約150世帯約400人に「避難指示」を出した。
火が住宅に延焼するおそれもあるとして、3カ所に避難所を開設した。

※午後6時30分に南陽市が「高齢者避難」を「避難指示」に変更