15日の県内は夏を思わせる陽気だったが、遊佐町・鳥海ブルーラインはまだ冬の装い。4月下旬の再開通に向けた除雪作業が行われている。

ロータリー車のシュートから勢いよく噴き出された雪が、暖冬とはいえ山の冬は変わらず厳しかったことを教えてくれる。
山形と秋田とを結ぶ遊佐町の「鳥海ブルーライン」では、4月26日に予定される再開通に向け、3月下旬から始まった除雪作業が佳境を迎えていた。

県内側の全長14.4キロのうち、除雪を行うのは11キロで、重機5台を使い1日に約300～400メートル作業を進め、現在は県境まで残すところ約1.2キロとなった。
暖冬ながら積雪は例年とあまり変わらず、県境付近では4メートル以上あると見られる。
今年は暖かさで雪の表面が柔らかく、重機で崩していく際には例年以上にバランスに気を付けながらの作業となる。

（除雪を行う丸高・村上忍さん）
「県境付近は積雪もあり、GWまで残ると思う。雪の壁も残ると思うので、観光客の皆さんに楽しんでいただければ」

除雪作業は4月19日に終わり、26日の再開通では2メートル以上になった道路脇の「雪の壁」が利用者を出迎える。