冬の芽 春の芽 ~山の学校のひとりごと~

大自然に囲まれた山形県寒河江市幸生地区。
ここに唯一の学校「幸生小学校」がある。

この冬、幸生小の子供たちは「炭焼き」を体験していた。

教えていたのは子供たちの大先輩でもある地域住民。

幸生地区では、年間を通じて、地域住民が先生となっての学習が地域に根付いている。

「子供たちに幸生の伝統や自然を知って誇りを持ってほしい」という幸生地区の人たちの思いが、
自然と幸生小の子供たちに受け継がれていた。

ピーク時は3000人いた人口が今は250人ほど。

気が付けば、幸生小の児童数もたったの9人となり、143年の歴史に幕を閉じることに。

少子化や人口減少だけが統廃合を進める要因なのか。

統廃合が進めば、学校教育から地域が離れていく。
この先も人口減少の波に乗って学校の統廃合が進む中、番組では、幸生小を通して、
「子供たちを守り育てるために何が必要か」を考える。