県は、2025年の県産米の生産量を6年ぶりに増産することを決めた。7月の大雨被害などで、ことしの収穫量が減少する見込みであることが理由。
29日に開かれた2025年の県産米の生産量を決める臨時総会には、県や農協の幹部などが出席した。
はじめに県は、ことし7月の大雨による田んぼへの浸水や土砂の流入などで、県産米の収穫量が前の年より3100トン減少する見込みであることを報告し、2025年の増産案について説明した。
具体的には、国が示す2025年の主食用米の生産量に、県産米のシェアを乗じて算出するなどして、前の年に比べ1万200トン多い32万6300トンを生産する案を示した。
提案を受け会議で協議が行われて全会一致で可決し、2025年の県産米の増産が決まった。
(全国共済農業協同組合連合会山形県本部・桜井好晴県本部長)
「作れるところで作っていかないと、今後ますます作付面積が減少するのではないかと危ぐがあるので原案に賛成する」
(山形県農業協同組合中央会・大武義孝常務理事)
「全国シェアの確保拡大に向けた加算等含め賛成する」
(山形県農林水産部・星里香子部長)
「災害などもあり若干生産量が落ちた。コメの安定的な生産という意味でも、面積を増やしたような形でしっかりとした生産をしていくことがとても大事だ」
決定を受け県は、各自治体に対しても増産量について説明を行ったという。