鶴岡市の加茂水産高校できょう伝統の「レース」が行われ、青空のもと生徒たちが海の上をボートで激走しました。
真夏の青空に映えた日本海の水面に、オールを漕ぐ音と生徒の掛け声が響きました。
この「カッターレース」は鶴岡市の加茂水産高校で1973年から行われている
夏の伝統行事で、きょうは学年や学科などで分けた6つのチームが学校裏の往復600メートルのコースでタイムを競いました。
手漕ぎのカッターボートは長さ9メートル。
船をうまく進めるためにはオールを漕ぐ12人のクルーの呼吸と右舷と左舷の力加減がポイントなんだそうです。
(参加した男子生徒)
「オールを回すのにも握力がきつく、回す時も水にとられて、無理やり引っ張ろう
とすると力を使っちゃう」
(参加した女子生徒)
「最初はバラバラだったが次第に息が合ってきて、クラスメートの団結力や絆が結構強まった」
生徒会長で3年生の加藤祐希さんは漕ぎ役に指示を出す艇指揮役。おととしは新型コロナの影響でレースが中止され去年は乗船実習で参加できず、今年が悲願の参戦でした。
(生徒会長・加藤祐希さん)
「練習の成果が出せて、速度も出てみんな息が合っていてとても良かった。この素晴らしい伝統も来年もしっかり受け継いでいってもらいたい」
今年は加藤さんが所属する3年・海洋技術科チームが優勝し、先輩の意地を見せました。