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山形県酒田市で実証実験始まる...生きたイカを活かせ! 5/13

酒田市ではいま、生きたイカ「活イカ」を流通させようという実証実験が始まっています。このユニークな実験には、漁業を活性化しなり手を確保するという港町ならではの背景があります。取り組みを取材しました。

先月21日。
快晴の酒田港で県の漁業試験調査船から水揚げされたのは...。

生きたままのスルメイカ、いわゆる「活イカ」です。

(酒田市農林水産課・長谷川正彦さん)
「活イカを消費者に届けたい。まず実験をして庄内浜全体で出来れば」

このユニークな実証実験は酒田市と県漁協、そして県の水産研究所などがタッグを組み去年からスタート。
イカを飼うために港に設置された「実験用のいけす」は1トンの海水が入る特注品です。

(県水産研究所・高木牧子さん)
「魚とかイカとかは生きているものを飼うとアンモニアとかが発生して水質が悪化してしまうので、循環装置でろ過して、また綺麗な水に戻すという閉鎖循環式で今回、試している」

しかし「スルメイカ」は他のイカに比べ動きが早く、水槽の壁にぶつかり弱ってしまうことも...。
また...。

共食いをしたりスミを吐いて水を汚し仲間を弱らせたりと、生きたまま流通させるのは簡単なことではありません。

(県水産研究所・五十嵐悠さん)
「最低限でも丸一日は生きていてもらわないと、セリとか業者に出すなら」

なぜ、このような実証実験を始めたのか。

そこにはスルメイカの水揚げが港全体の7割以上を占める酒田ならではの事情がありました。

(酒田市農林水産課・長谷川正彦さん)
「いま漁獲量が年々落ち込んでいる状況。それに伴い漁業所得も減少している。なんとか付加価値をつけて魚価の向上を図って漁業者の所得を向上させたい」

酒田港のスルメイカの水揚げ量は、2016年度の2532トンをピークに減少傾向。外国船の違法操業による資源量の減少や、気候変動の影響などが考えられています。

一方で「価格の高止まり」は続いているためいまのところ「魚価」は維持できているものの、今後、値崩れが起きれば「イカ頼みの街」にとって大打撃です。

また、高齢化から漁協の組合員数が年々減少し、「漁師のなり手不足」も顕在化しています。

そこで目を付けたのが函館の朝市などで知られる「活イカ」。

沿岸の生イカ、船で冷凍する船凍イカに次ぐ「第三のイカ」として庄内浜でブランド化し、漁業振興となり手の確保に繋げようと考えたわけです。

(酒田市農林水産課・長谷川正彦さん)
「3年ぐらい前から寿司店、居酒屋に接触して調査してきた。そうしたところ是非やってみたいというところが結構あったものですから」

鮮度が自慢の「活イカ」。
市内の日本料理店で試しに調理してもらうと...。

時間が経つと身が白くなってしまうため、手際よくさばいていきます。

(旬味井筒・関野勇美さん)
「魅力は見た目が透明で透き通るようで綺麗で美味しそう。歯ごたえというか、鮮度が違うので」

こちらの店では「第三のイカ」の流通に大きな期待を寄せていました。

(旬味井筒・石寺憲和代表)
「イカの加工っていうのは意外に少なくて、ただ獲って食べる、冷凍のやつを解凍して食べるそういうのばかりだったんですよね。なんとか酒田の名物みたいな形で持っていけたら」

地元の期待も大きい「イカを生かす」実証実験。

2回目の今回は前回の4倍、42杯のイカを水槽で飼育しましたが、見えてきたこともあったようです。

(県水産研究所・五十嵐悠さん)
「結構多くしてもしっかり水槽で短期だったら飼えるというのが分かったのが大きい成果だった」

一方で、イカを水槽に入れる際のストレスの軽減や流通体制、飲食店での保管方法などまだまだ課題も多く、今後、実証実験とともに体制を整えていく予定です。

(県水産研究所・五十嵐悠さん)
「イカの存在をもっと強めて、活イカでも新たな観光資源や漁業者が活気づくようなものになれば」
(酒田市農林水産課・長谷川正彦さん)
「活イカをやってみて難しいと感じているが、難しいからこそこれを使いたいという人がいるから諦めずチャレンジしていきたい」






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