政府は13日、緊急事態宣言の対象地域を拡大しました。人々の外出自粛の傾向はさらに強まると見られ、すでに影響が出ている県内の観光業界にも更なる打撃となりそうです。
(記者)
「普段ならば平日でも賑わいがある道の駅米沢だが、きょうは閑散としている」
利用者の約半数が県外からの観光客という米沢市の道の駅米沢では、新型コロナの感染拡大などで利用客が激減し、今月は去年の半分ほどに留まっています。
(道の駅米沢・坂川好則駅長)
「物産品の販売が、観光客が買う品物が多いのでかなり厳しくなっている」
緊急事態宣言の対象地域拡大によって、この状況はさらに長引くと見られています。
(道の駅米沢・坂川好則駅長)
「お客様を呼ぶ大きなイベントもやりにくい状況になってきている。新しい目標を掲げてやっていきたい」
一方、米沢市の小野川温泉でも、対象地域拡大は痛手となりそうです。
(登府屋旅館・遠藤直人社長)
「今回(対象地域に)栃木県が入っている。東北からも近いので、皆さん気分的にも難しいのかなと思う」
小野川温泉では、今月からGoToトラベルと連動したタクシー割引サービスを開始する予定でしたが、緊急事態宣言の発令やGoTo再開の延期で、サービスが始められない状態になっています。
(登府屋旅館・遠藤直人社長)
「果たしてどのタイミングでどう告知したら良いか。(GoTo再開の)延長が続くと具体的な手を打ちづらい」
毎年恒例となっていた「かまくら村」も今年は中止を決めていて、冬の観光シーズンをどう乗り切るかが課題となっています。