新年に欠かせない縁起物がずらり。山形市の新春の風物詩「初市」の代わりとなるイベントが12日から始まりました。
(記者)
「感染対策を万全にして初市の代わりとなるイベントが始まった。例年大通りに出店がずらりと並ぶにぎやかな光景は今年は見られないがお客さんたちはゆっくりと会話を楽しみながら縁起物を買い求めている」
江戸初期から続き、毎年1月10日に開かれていた山形市の「初市」。去年20万人が訪れた恒例行事は、今年、新型コロナの影響で戦後初の中止となりましたが、市民からの多くの声を受けて規模を縮小しての開催が実現しました。
山形市役所前を会場に入り口での検温や人数を最大50人までに制限するなど、感染対策が徹底されています。
露店は6ブースだけですが、初飴や豊作を祈願するだんご木など恒例の縁起物が並びました。
(買い物客)
「初飴を買った。家族全員健康でということとコロナの収束を願って買った」
「少し寂しいが開催してくれて嬉しい。新しい年が来たという感じ」
(だんご木の販売業者)
「とってもありがたい。長年来てくれる人も顔を見せてくれるし」
今年も形を変えて伝統が引き継がれた「初市」。イベントは今月15日まで開かれます。