「小説家(ライター)になろう講座」だより・・・vol.9(2009.2.9)

小説家になろう講座(1月講師・佐藤誠一郎)
 
   『これからはキャラよりもテーマです』


 1月の講師は、 新潮社の編集委員・佐藤誠一郎先生(プロフィールはページ下に記載)。 プロフィールにもあるように、日本の文芸業界でもトップクラスの名編集者である。
 本講座を後援しているさくらんぼテレビ主催の「さくらんぼ文学新人賞」の運営委員でもあり、文学賞では最終候補作の決定会議ほかで尽力をいただいている。
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 新潮社・佐藤誠一郎氏

 講座の開始前、「小説家(ライター)になろう講座」後援のさくらんぼテレビ専務の鈴木より、前年開催された第一回「さくらんぼ文学新人賞」の結果報告がなされた。また、今回の講師が佐藤氏ということもあり、あらためて、「新潮社さんの多大な尽力に心からお礼を申し上げます」という挨拶もつけくわえられた。 


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 さくらんぼテレビより、第一回「さくらんぼ文学新人賞」の報告がなされた

 それをうけて、「さくらんぼ文学新人賞」の運営委員でもある佐藤氏が次のように述べた。
「第一回さくらんぼ文学新人賞のレヴェルの高さに驚きました。インターネットで一次選考から下読みに協力いただいた方々のコメントまで公開する、風通しのよい選考というのもよかったのかもしれません。下手をしたら我社の、新潮エンターテインメント大賞よりレヴェルが高くなるかもしれない。ウチも負けていられないなと意識をあらたにしました」 


  つづけて、本講座のテキスト集約担当でもあり、文学賞の事務局メンバーでもあるさくらんぼテレビ・松浦が、できたばかりのリーフレットとともに第二回目の「さくらんぼ文学新人賞」の案内をした。募集はすでに始まっているが「締切までまだ時間があります。皆さん気負わずに、ふるってご応募ください!」と講座受講生を激励。 

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これから書き始めても十分間に合います!
現在募集中の第二回「さくらんぼ文学新人賞」


 そして、佐藤氏の次のような言葉とともに講座がはじまった。
 「編集者というのは作家が書く小説と読者のつなぎ役です。とくに現代の読者がいま、どんな小説を求めているのかに意識的でなくてはいけません。作家の本をどう売れるようにするかといった試行錯誤も必要です。売れる本をつくるのだけが仕事ではありませんが、本が売れないと作家さんができないことも多くあります。のちほど、そのへんの具体的な話をします。小説の流行と読者が求める要素の変遷についてですが、まずは、その前に、今回のテキストをひとつひとつ見ていきたいと思います。」
 


今月のテキストは3作品。

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『てのひらの形』(冬月池子/原稿用紙換算50枚)
『白日夢(デイドリーム)』(ユキ/原稿用紙換算44枚)
『ステンドグラス』(紺野真美子/原稿用紙換算39枚) 

 



■『てのひらの形』 冬月池子

◆著者の梗概より---

 「私」は、お産したその日に、息子を抱いて車椅子にのせられ、同じ病院の外科病棟まで看護士に連れて行かれた。末期がんで再入院した父に、初孫を抱かせるための病院側の計らいでそのときにあわせて、父は痛み止めのモルヒネも加減され、数日振りに意識があった。まさか、そのまま逝ってしまうとは思いもよらなかったから、照れくさくて、私は父になにも声をかけられなかった。
 そのときの心残りがあったから、四日後の未明に目が覚めたとき、産科のベッドを抜け出して、しんと冷えた廊下を外科病棟まで歩いていった。 母がつきそっているだろうと思った父の病室をあけたらそこに夫がいた。夫の横には姑がいた。ふたりとも、なんで、私のところではなくここにいるのだろうと、一瞬混乱した。夫の肩越しに、寝ている父の姿があった。腹の上に組まれた、むくんだ手の親指が白い糸でくくってあった。

▼受講生の感想

・会話文が少ないと感じた。
・兄の死の部分を軽く流しすぎではないか。そこをもう少し書き込んでも良いのでは。
・説明的描写とモノローグが多い。
・前回講座に提出したエッセイの加筆修正・改稿したものだが、細かく描写されていて、とても読み応えのある作品になっているとおもう。
・出産のきめ細かな描写にリアリティがある。女性ならではの強みがあるが、その分、自己愛がつよく感じる主人公に感情移入できないと読みづらい。ギクシャクした家庭で主人公が苦しいのは充分理解はできるのだが、共感はしづらかった。

▼池上氏の講評

 木山捷平短編小説賞(岡山県笠松市主催の文学賞。選考委員は作家佐伯一麦氏と文芸評論家の川村湊氏)の最終候補作品です。1月21日に選考会がありましたが、残念ながら受賞には至りませんでした。
 出産と父親の死を対比しているわけですが、そこに兄の死を横たわらせて、すこし煩雑で、できすぎな印象を与えました。実際の体験をかなり忠実に書いたようですが、ただ、フィクションとして作品を捉えたとき、なにが必要で、なにが不必要かは考えるべきでしょう。出産と父親の死だけでもあざといのに、なおそのうえに兄の死をもってきて、あざとい印象を作ってしまった。部分の挿話も、出産へと至る過程も、さらには母親ならではなの果物摂取の過剰さが招くただれの体験など、ひじょうによく描かれてあります。
 ただ、一人称のモノローグ調で、すいすいと語ってしまい、重さがない。描写ではなく説明になってしまう。そこが惜しいですね。sato5.JPG

▼佐藤氏の講評

 出産という、体験したことのない人にはわからない世界が、独特の視点から描写されていておもしろかった。なかでも、分娩の直後よりも、数日たって、オムツの中でかぶれた赤ん坊の尻をみて、母性をかきたてられているところが印象に残った。
 その母性を「感動しながら、一方でふと、これって動物的などころか、大いなる消化器官の一部でしかないのかもと思えてきた」と表現しているところが特にいい。 この内容、書き方であればモノローグになっているのも仕方が無いだろう。「私」の視点でもっと客観的に書いていくことで、読者が感情移入しやすくなる。会話文が少ないという意見もあったが、必要なところにはちりばめられているし、これにはこの形でいいんじゃないかと思う。
 設定はたしかにあざとい。実体験に引きずられないで、側面(テーマの周りの事実)を自然なものにしていくことで、個々のエピソードが薄まり、テーマが際立ってくる。兄の死は削除したほうがいいかもしれない。むしろ出産と父の関係を軸にストーリーを進行させたほうがいいでしょう。  

※右上写真・佐藤氏は、さまざまな角度から作品を評し、長所・短所を丁寧に解説してくれる


■『白日夢(デイドリーム)』ユキ

◆著者の梗概より---

 また、あの夢を見た。
 白い世界でひとり横たわっている。なぜか裸だ。体は動かない。気づくと黒い影があらわれて、抱きあってしまう。
 夢を見るようになったのは彼がいなくなってからだった。大学、ゼミ、バイト先、クラブ、思い当たる場所や想い出の場所で、自然と彼をさがして考えてしまうわたしがいる。いつも夢と歩きだしてしまうわたしがいる。
 まだ、あの夢を見る。彼はまだ見つからない。
 今日も夢と、歩きつづける。

▼受講生の感想

・わたしと彼の心と体の距離が正確につかめていない。
・物語の背景のひとつに音楽があるが、抽象的な描写で物語との関わりが薄い。
・登場人物にあえて名前をつけない描き方は面白いが、リアリティが乏しい。
・女子大生の日常をより描くべきだとおもう。
・ケータイ小説みたいなイメージの世界観だとおもった。主人公が壁にむかって語りかけているようで、読んでいても小説世界に入りづらかった。

ikegami.JPG▼池上氏の講評

 登場人物に名前をつけないし、ヒロインが不在の彼氏の帰還を待ち望む、というのは、意図として「実態のない愛」を描きたいのかと思ったが、そうではない。現実感のない幻想としての愛を捉えたいのか、というと、そうでもない。
 最初の夢の中での性交描写が一番よく、官能小説的な展開、すなわち彼氏との性的体験を振り返りながら、「実態のない愛」に思いめぐらすというスタイルがよかったのでは?


※左写真・池上冬樹氏


▼佐藤氏の講評

 冒頭のエロティックな幻想部分に才気を感じた。しかし、冒頭の性夢のような幻想的な世界を描きたいのか、そこから派生する現実的な世界を描きたいのか、どっちつかずのようで中途半端に感じました。大学のゼミでの本作り、または韓国人講師とのやりとりなど細部が面白いので、それをひとつの軸にして描きつづけてみてもよいと思います。
 幻想を70ページ書くのはきついので、リアルな生活の描写を折り込みながら、幻想味のある描写でバランスをとるということをされるといいでしょう。

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講義中、手を休めずメモをとる受講生
 


■『ステンドグラス』紺野真美子

◆著者の梗概より---

 警察事務をしている茜の元へ、国外で暮らしているはずの友人、涼ちゃんが訪ねてくる。中学三年生の夏、短いが濃密なときを共有した友人との八年ぶりの再会。涼ちゃんは茜のアパートで過ごすようになる。
 過去に触れないことで表面的な関係を維持する二人だが、不倫をしている茜も、どこかが変わってしまった涼ちゃんも、胸の奥のつかえを取れずにいた。やがて、茜の体調が崩れたことをきっかけに変化が訪れる。
 上司との不倫が明るみになったとき、茜は涼ちゃんに暴露されたと思い込み、噴出する不満を、過去の出来事と絡めて涼ちゃんにぶつける。しかし、暴露したのは涼ちゃんではなかった。大切な人が亡くなったため、日本に帰ってきていたのだった。
 茜と涼ちゃんは口にできない気持ちを、身体を分かち合うことで補おうとするが、それはまた別れのときでもあった。

▼受講生の感想

・ラストの同性愛場面がなまめかしい。もっと先を読みたかった。
・文章力や表現性が豊かで、特に比喩(直喩)がありきたりではなく、独特。かつ文脈の中できちんと違和感なく表現されているのが素晴らしい。
・冒頭から屋台やお好み焼きなどのにおいの描写がうまい。『ステンドグラス』という視覚的なタイトルではなく、においに関するタイトルを考えるべきだったのでは?
・タイトルに違和感はなかった。『赤いステンドグラス』のイメージがすぐにわいた。主人公の「生理のときの血の色ではなく、妊娠のときの血の色」のメタファー、隠喩であるように感じた。

▼池上氏の講評

 
生きがたさを職業やセックスを通して具体的に描くというのが、紺野さんの小説の魅力で、しかも明確に提示するのではなく、なにか混沌とした生存の暗さや闇のようなものをかいまみせて迫力がある。文章もいいし、キャラクターも実に印象的。ただ、今回の作品はやや曖昧だった。最後までテーマが見えてこない。
 
 仙台で「小説家・ライター講座」(東北芸術工科大学東北文化センター主催)をやっていて、毎年フランス文学者で文芸評論家の中条省平さんを招いているのですが、昨年、中条さんが、恩師の辻邦生さんからの教えを伝授してくれた。そのことを思いだしました。「作品にはかならずキーワードとなる風景・イメージをすべりこませろ」ということです。読み終わったあとに残るキーワード、そこから導かれるテーマといったものが、読者の脳裏にイメージとしてやきつけるといいと。そうすれば、もっといい仕上がりになると思う。
 前作の「妹」のときは、風船のイメージが最後まで読者に残った。今回はタイトルの「ステンドグラス」かと思うが、ここはもっと強調して、ひとつのシンボルとして描くべきだったろう。とくに文中にでてくる血液の赤とうまく連動させて、もっと象徴的に描くべきだった。
 

sato3.JPG▼佐藤氏の講評

 これはどうみても長篇の第一章の印象です。惜しい。レズビアンの旧友との再会にしかなっていない。テーマ性をみつけて、長篇化する必要がある。涼ちゃんの北のイメージをどうするのか、という問題を、前作の『妹』も含めて検討し、長篇にしてほしい。
 ここにはセックスにしろ、在日朝鮮人の問題にしろ、大きなテーマが内包されている。構えが大きいので、じっくり腰をすえてとりくんでもらいたい。これは編集者の私がいうのだから保証する。100人の編集者がいれば100人とも長編を書けというだろう。

 今回の短篇は、弓道にたとえるなら、構えはでかいのに、的が近い。弦をひきしぼらないで、手近の的に矢を放ったような印象。もっとぎりぎりまで弦をひきしぼって、遠くの的をいぬいてほしい。
 技術的なことでは、情報を小出しにして、期待をふくらませて、立体感を持たせる手法に、才能がある。ただ、タイトルにしても効果的とは言い難い。メタファーをもっと効果的に使うように。

※上写真・ユニークな“喩え”を用いて「小説」を語る佐藤氏


■小説の市場の変化/SF→ミステリ→恋愛小説・・?

 小説の市場は変化します。私が入社したてのころの80年代がSFのピークでした。それにかわってミステリーが強くなります。私がたちあげた叢書「新潮ミステリー倶楽部」が注目され、書き下ろし長篇の時代に入ります。藤田宜永さんの『鋼鉄の騎士』のような、弁当箱のような大長篇が店頭に並びました。

 しかし市場は変化し、ミステリも一時ほどの強さがなくなり、恋愛小説が脚光をあびます。もともとも恋愛小説だけが、ジャンル小説のなかでは不変だったのですが、その人気がさらにあがりました。とはいえ、いつまでも恋愛小説だけが強いわけではなく、ここ数年SFの人気も復調しましたし、今年以降は時代小説とミステリの人気が高まるのではないかと思っています。

 恋愛小説も、恋愛のための恋愛といった恋愛中毒の小説ではなく、社会的背景のある職能集団のなかでの恋愛のほうにリアリティが生まれる。読者が生々しいと感じるのではないかと思います。

 文学賞に応募してくる原稿を読むと、傾向と対策をねったような作品が多い。文学賞にひとつの傾向があることもあるでしょうが、しかし攻略は必要ないし、そんなものでとれるものでもない。
 講座出身の柚月裕子さんの『臨床真理』(宝島社。第七回「このミステリーがすごい!大賞」受賞)がいいのは、傾向と対策をねった作品ではないということです。構成力にすぐれ、骨太で、テーマがしっかりしている。


■小説における五つのファクターの変遷。
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 最近、新潮社で「時代小説研究会」というようなサークルをはじめました。その中で小説が、30年前、15年前(バブル期)、現在(2007年時の資料)の3つの時代で、どのように受け入れられてきたかを検証しました。具体的には、読者が小説に何を求めているのかを、5つの要素(テーマ、文章、ストーリー、キャラクター、同時代性)を中心に考え、その時代の変遷を検証したのです。
 
 それを表にしますと--。 

●30年前の価値観●15年前の価値観●2007年の価値観    
1.文章1.ストーリー1.キャラクター
2.テーマ2.同時代性2.ストーリー
3.ストーリー3.キャラクター3.同時代性
4.同時代性4.文章4.文章
5.キャラクター5.テーマ5.テーマ

  ごらんのように、30年前は文章やテーマが求められたのに、だんだんとストーリーとキャラクターの要素があがり、いまでは地位が完全に逆転しています。

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 近年はキャラクターが優先されていますが、まずキャラ立ちありきではいけない。キャラから入っちゃいけない。書き終えたあとで、キャラからまた逆照射して、作品全体をみることが大事です。
 応募作品を読んでいると、同じキャラがとても多い。典型的な女性キャラは、気が強く、寂しがり屋で、自己主張が一点あるというもの。男性キャラは、格別の能力は全くないが妙に自信があり、女性に甘え上手というもの。遊び人と生活力のある遊女の関係ですね。歌舞伎でお馴染みの、昔からある、ありふれている関係です。






■キャラクターからテーマへ

 では、どういうキャラクターがいいのか。受けるキャラは時代で変化するが、どのようなキャラクターが新鮮に思えてくるのか。
 今年以降は、ニヒリスティックな、反権力的なキャラクター、たとえば中里介山の『大菩薩峠』の机龍之助や、柴田錬三郎の眠狂四郎あたりが受けるのではないか。机龍之助なんて、いきなり男を背中から切りつけて殺す男ですからね。作者が大逆事件で取調を受けた体験が影響しているのでしょう。権力への不信が根底にある。zenkei.JPG
 
 志水辰夫さんの『オンリィ・イエスタデイ』が出たとき、いくらなんでもヒロインが50代の女性はないのではないかと思ったのですが、いま読み返すとぜんぜん違う。描かれた女性はとても魅力的なんです。単にしとやかでなく、凛として気品がある。肝心なところで男よりも論理的に前に出てくるおもしろさがある。かつては50代では老いていると思っていたが、今は不明を恥じる思いです。シミタツさんは、高齢のヒロインが魅力的で、女性読者が多い。

 シミタツさんの小説は、キャラクターのみならず、文章も抜群にいいし、またテーマもしっかりしている。これからはキャラよりもテーマです。それが重要視されてくるとおもう。小説には完結したテーマ性がほしい。30年前にはテーマはあふれていたが、今は探しあぐねている時代に思える。でも、はらの底から書きたいテーマは、自然とわき上がるもの。

 そのテーマと作品の傾向でいうなら、今後は映画『ミスター・グッドバーを探して』(1977年。監督・脚本リチャード・ブルックス。原作ジュディス・ロスナー。出演ダイアン・キートン、リチャード・ギア)のような、ものすごく暗い作品でも市場で復活しうる。ベトナム戦争に続いてイラクで敗北し、久々に民主党政権に変わったアメリカを見ていると、もっぱら黒船が変えてきた日本の歴史が想起されます。おそらく3年後くらいに小説や芸術一般のそうした流れが日本にも来るだろう。そして10年後くらいに軽い方に戻っていくとか。オバマも8年間しか政権の座にいられませんからね。
 

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 ともかく、時代の空気を呼吸した、トチ狂ったような作品を読みたいですね。

 


  【今回の講師プロフィール】

◆佐藤 誠一郎(さとう・せいいちろう)

1955年岡山県生まれ。新潮社編集委員。
日本ミステリーの歴史に残る伝説の叢書「新潮ミステリー倶楽部」の生みの親であり、編集者として歴代の名作を担当してきた。叢書で手がけた主なものとして、佐々木譲『エトロフ発緊急電』(山本周五郎賞)、綾辻行人『霧越邸殺人事件』、宮部みゆき『レベル7』、志水辰夫『行きずりの街』、高村薫『神の火』『リヴィエラを撃て』(日本推理作家協会長篇賞)、小池真理子『夜ごと闇の奥底で』、帚木蓬生『臓器農場』、藤田宜永『鋼鉄の騎士』(日本推理作家協会長篇賞)、船戸与一『蝦夷地別件』、真保裕一『ホワイトアウト』(吉川英治文学新人賞)、天童荒太『家族狩り』(山本周五郎賞)、乃南アサ『凍える牙』(直木賞)がある。
叢書以外では、帚木蓬生『三たびの海峡』(吉川英治文学新人賞)『逃亡』(柴田錬三郎賞)、高村薫『晴子情歌』『新リア王』などがある。 
 


◆次回の「小説家(ライター)になろう講座」は2009年2月22日(日)午後2:00~4:00
作家の角田光代先生を講師にお迎えして、山形市・遊学館にて開催いたします。
詳細はこちらでご確認ください。


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