山形県大石田町にある曹洞宗地福寺。住職・宇野全匡さん(66)は、30年以上前からひきこもりなど生きることに悩む若者に手を差し伸べる活動を続けており、これまでに多くの若者を自立した一人前の大人にして世に送り出してきました。
この寺に県内の工業高校を卒業したばかりの青年・富樫紀之(現在:21)さんがやってきたのは2009年春のこと。彼は、中学・高校と周囲に対して心を閉ざし、高校2年からは教室に行くことができず苦しんだ過去をもっていましたが、そんな自分と決別しようと住職のもとを訪れました。

寺での生活を通し、彼は生きることの意味を必死に考えるように。そして2010年の夏には出家、これまで以上に寺での修行に励むようになりました。
師匠として厳しく、また父親代わりとしてやさしく彼を見守ってくれる住職、そして実の両親との向き合い・・・。まわりの人たちとの関わりの中で、彼の中に小さな「変化」が生まれていきます。
地方都市・山形でも地域や家族など、人間関係は薄れつつあります。誰しもが「孤独」と向き合わなければならない現代、彼の戸惑いと成長の姿を通して、私たちが「人として生きること」の意味を改めて問いかけます。
制作・著作 さくらんぼテレビ
