おやじブログ
クランボー将軍の山形探検日記

師走の4日間だけ「天保そば」

[07⁄12⁄11]

DSCF0215.jpg 新しいイメージ2.JPG 12月初旬の4日間のみにしか味わうことの出来ない、いにしえの香り高き「天保そば」をご紹介します。今から約170年前の天保年間と言えば、あの大飢饉が思い浮かぶと思います。福島県の大熊町の旧家、横川一郎さん宅の解体時に天井裏から出てきたのが数俵の米俵でした。その中に天保のそばは3重の俵に包まれ、俵と俵の間には害虫などの侵入を防ぐため灰汁(あく)が詰められていました。この飢饉時の対策の為大事に守られてきた「そばの実」を福島のそば愛好家が大学や国、県の研究機関に送り、そして惣右ェ門の鈴木彦市さんにも種子が手紙と共に送られてきました。平成11年のことでした。鈴木さんは仲間の峯田さんらに相談し何とか発芽させようと工夫を凝らし、唯一発芽そして結実することに成功しました。以後、志を同じくする人たちで「天保のそば保存会」を作り今日まで至っています。保存会はまず、貴重な原種を守る為に、飛島に畑を借りて種子を採取しています。これはミツバチによる交じり合いを防ぐためです。山形では栽培面積も少しずつ増えているようですが、量には限りがあり、1日20食 4日間程度となっています。肝心の味は 、濃い、純粋、素朴と言ったところでしょうか。なにせそば職人たちが惚れ込んでしまったのだそうです。保存会ではこの天保そばが天保のあの時代の大飢饉において人々の命を紡いできたことを思い出し「食」に感謝する心を忘れない様にしていきたいとの思いのようです。私がこの「天保そば」の記述をみたのは 仙台人による仙台人のための「そば処山形」ガイド、著者浦井雄治 いちい書房 の48頁で約2年前のことでした。故にやっとめぐり合えた味わいに感動ものでした。山形で天保そばを食べられるのは以下のお店です。

 

DSCF0207.jpgみねた、栄屋分店、金長、蝋燭庵、みちのく山長、すぎ、惣右ェ門、三津屋、港屋支店、山長、天狗食堂、伊右ェ門、貴舟、清住食堂

 

 

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